2026.01.12
お客様の声から学んだ家づくりの本質と、今年の取り組み
昨年の家づくりを振り返って
~昨年感じたことを、一言ひとこと丁寧に綴りました。~
昨年も多くのお客様と、家づくりという長い時間をご一緒させていただきました。
図面を描き、現場が動き、そして完成する。
一見するとそれで一区切りのように見えますが、実際にはその何倍もの「対話」と「すり合わせ」が積み重なった一年だったと感じています。
打合せを重ねる中で、改めて気づかされたことがあります。
お客様が本当に悩んでいるのは、“家”そのものではなく、
その先にある「暮らし」なのだということでした。
今の生活の不便さ、
これから大切にしたい時間、
家族との距離感や、仕事との向き合い方。
そうした、まだ言葉になりきらない想いを、
どう建築として形にしていくのか。
そこにこそ、私たちの役割があるのだと、改めて感じた一年でした。

地鎮祭
うまくいかなかったこと、向き合ったこと
正直に言えば、すべてが順調だったわけではありません。
ご要望を早く形にしようとするあまり、先走ってしまったこと。
「伝わっている」と思い込んでいた部分に、ズレがあったこと。
金額や仕様について、もっと丁寧に整理できたはずの場面。
反省は、数えきれないほどあります。
それでもその都度立ち止まり、
「何が不安ですか」
「どこが引っかかっていますか」
と、一つずつ言葉にしていただきながら、前に進んできました。
「正直に話してくれて安心しました」
「遠慮せず言えてよかったです」
そんな言葉をいただいたとき、
家づくりは“きれいな提案”だけでは成り立たないのだと実感しました。
不安や迷いも含めて共有できて、はじめて同じ方向を向ける。
その当たり前の大切さを、改めて教えていただいた一年でした。

お客様のセルフペイントをお手伝い
お客様の言葉から学んだこと
昨年は、何気ない一言にハッとさせられることが何度もありました。
「この家に帰るのが楽しみになりそうです」
「完成までの過程も、いい思い出になりました」
「ちゃんと考えてくれていると感じました」
どれも、間取りや性能の話ではありません。
“どう向き合ってくれたか”に対する言葉でした。
この仕事は、建物をつくる仕事であると同時に、
人の時間や気持ちに関わる仕事なのだと、強く感じています。
今年、意識していきたいこと
今年は、昨年より一歩踏み込んで、
・言葉になる前の違和感に気づくこと
・「まあいいか」になりそうな部分ほど丁寧に確認すること
・専門的なことほど、わかりやすく伝えること
この三つを特に大切にしていきたいと思います。
効率やスピードも必要ですが、
家づくりにおいては「急がない勇気」も、同じくらい大切だと感じています。

生活の中心となる場に暮らし方を重ねて
目指したい姿
今年の目標は、とてもシンプルです。
「この人に任せてよかった」
そう思っていただける仕事を、積み重ねていくこと。
派手なことはできなくても、
一棟一棟、一つひとつの暮らしに、きちんと向き合う。
完成した家だけでなく、
「あの時間も良かったね」と振り返っていただけるような家づくりを。
そんな存在に、少しずつ近づいていけたらと思っています。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。(伯望)


お客様とのお打ち合わせ風景