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スタッフブログ

2021.09.01

ウッドショックとは?家を建てるタイミングはいつ?

皆さんこんにちは。内海です。
新型コロナウィルス感染症拡大が懸念される中、収束を願いつつお見舞い申し上げます。
感染猛威の恐怖と不自由な生活で心身疲弊している状況の中、ニュースなどでご周知のとおり住宅産業にも新型コロナウィルス感染拡大の影響による国内外で問題視されている「ウッドショック」と呼ばれる木材の価格高騰、供給不足などが大変な混乱を起こしています。
 
今回は、「ウッドショック」について触れながら、「家を建てたいけど、ウッドショックの影響が怖いな・・・」そう思っている方の家づくりを後押しできればと思い、ウッドショックの現状や当社の取り組み方をお話しします。

1.ウッドショックとは?

ご承知の通りウッドショックとは「木材価格が高騰している・供給が遅れる」状態を指します。
2021年3月頃から、住宅の柱や梁(はり)、土台などに使う木材の需給がひっ迫し、木材の不足により価格が高騰し、大きな混乱が生じている状況の事です。かつてのオイルショックになぞらえて名付けられた言葉です。

2.なぜウッドショックが起こったのか?

世界的な混乱ではありますが、多くは日本の木材事情に起因しています。今、日本の住宅メーカーは使用する木材約7割を海外からの輸入に頼っています。
日本は森林が多い国なのになぜ?と思った方もいるかと思いますが、ご認識の通り、日本は国土の7割が森林に覆われており、先進国のなかでも世界有数の森林国です。

 

かつて昭和20〜30年頃、家庭燃料は木炭や薪が中心、戦後復興の建築ラッシュも相まって、木材の需要が高い状態でした。そのため、政府は人工林を増やすための「拡大造林政策」政策を実施しました。ガスや石油が登場した後も日本の木材需要は高く、当時の国内自給率は9割を超えていました。
しかし、その後木材輸入の自由化によって国産材の価格は高騰。外材の需要が高まり、木材自給率は急速に下降しました。

 

一方、拡大造林政策は見直されることなく続けられて膨大な人工林が残りました。そして、間伐や伐採などにかける費用を捻出することもできず、林業は衰退。住宅木材も海外からの輸入に頼らざるを得ない状況になったのです。
では、なぜこのタイミングでウッドショックが起こったのか、そこには新型コロナウィルスが大きく影響しています。

木材の減少

もともとカナダで発生していた害虫被害に加え、コロナ禍で労働者が減り伐採が思うようにいかず、製材工場の稼働率は下がってしまい、家を建てる木材自体が減っています。

コンテナ不足

コロナ禍による巣ごもり需要の高まりから、ネットショッピングの利用などが増え、世界的に流通が圧迫されコンテナ不足が起きており、日本へ木材を運べない状況が出来上がってしまいました。また、港湾の労働者不足も相まって海上輸送が滞っています。

 

さらに2021年3月にスエズ運河で発生した大型コンテナ船の座礁事故の影響で、日本へのコンテナ輸送の遅れに追い打ちをかけてしまっています。

アメリカ・中国での建築ラッシュ

米国の住宅市場は、歴史的な低水準の住宅ローン金利、人が密集する都心から郊外への転居の増加などで絶好調。また、早期にコロナを抑え込んだ中国も、経済回復への期待が大きく木材が活発に取引されています。
上記の理由により、世界で木材の需要が高まり、木材の不足そして価格の高騰が起こってしまいました。

3.ウッドショックが住宅業界に与える影響

このウッドショックにより、住宅業界は大きく2つの影響を受けています。
まず第一に価格の高騰。国内の大手住宅メーカーは「木材」のみの価格で3~5割増しのようです。更に、木材を使用している建具なども、今後価格高騰の影響が出ると思います。その為まだまだ全体的に値段が上がる可能性もあります
 
そして第二に木材の供給不足。木材の国内流通量が減少したことにより、家を建てたくても家が建てられない事が起きはじめ、近い将来工期の遅れに伴う引き渡しが遅れる可能性も充分考えられます。
さらに、「メタルショック」「半導体不足」なども住宅の建築に何らかの影響を及ぼしています。
これらの影響はいつまで続くか、正直分からないといった状況です。

4.家づくりのタイミングはいつがベスト?

「不安要素が多い中、家づくりをするのが心配なので、ウッドショックが落ち着いてから家づくりは検討した方が良いのでは…?」
こう考える方も多いかと思いますが、答えは「No」です。
 
建築費の高騰は続く一方だから、早めに動いた方がいいといったアドバイスをされる方もいらっしゃいますが、家が必要なタイミングが大事ではないかと考えます。家づくりを考える時期というのは、「家族が増えたとき」「仕事が変わったとき」「子育てが落ち着いたとき」などライフスタイルの分岐点に差し掛かった時が多いと思います。ウッドショックが落ち着いたタイミングを待っていたら、あっという間に建て時のタイミングを逃してしまうケースも多いです。(例えばですが、子供が小学校に上がって友達も増えたため、転校がしづらくなり家づくりを諦めた、という話をよく聞きます)
過去にもオイルショックやリーマンショックなど、住宅業界に影響を与える混乱はありましたが、そんな時も持家の需要はありました。どの時代でも家を持つのは一生に一度、建て時を大切にする人が多かった証拠なのではないでしょうか。
 
昨今は、住宅取得に関する助成金も充実しており、決して逆風ばかりの状況ではありません。資金面での相談会を実施している住宅メーカー、工務店もありますので、まずは一度ご相談いただくことをお勧めします!

家が欲しいとと思う気持ちがあり、建てるチャンスがあり、人生設計の中でこの時期と思える時が建て時です。タイミングを待つのではなく、家が欲しいと思ったかたはあきらめずに、良心的で親身になる会社を選んで、この時期でも工夫をしてマイホームを手に入れて、充実した住環境での暮らしを楽しんでほしいと思います。

5. ウツミ工務店の取り組み

こういった厳しい状況の中、ウツミ工務店では下記の取り組みを行なっています。

価格について

ご契約後に木材価格の仕入れ価格が値上がることも考えられますが、原則価格上昇分は企業努力で吸収する予定でおります。ただ、現状よりもどんどん状況が悪くなる場合は、その都度ご報告とご相談をさせていただきます。家を建てる時期は、家族が増えたり進学したりお金ががかかる時期と重なるもの。少しでもお客様に負担をかけないよう努め、状況に応じ迅速にご相談させていいただきます。

家づくりについて

木材や大工さんの確保を十分に行い、工期の遅れとなる原因は最小限に留めています。万が一、商品の遅延や納品の見通しが立たないとなった場合は、丁寧に事情を説明し、代替品等での対応が可能かをご相談させていただきます。お客様がご納得いただけるように、万全を尽くしておりますのでご安心くださいませ。

ご契約時のお願い

現在、協力業者との連携のもと木材確保などお願いしておりますが、万が一ということもありますので、工事の遅れや代替品への変更の可能性について請負契約時に合意書をお願いしております。

6.まとめ

長文となりましたが、ウッドショックについてご理解いただけましたでしょうか?
ウッドショックは世界規模で起こっており、いつ解決するか分からない難しい問題ではありますが、住宅メーカー・工務店が様々な工夫をしながらお客様と乗り越えようとしています。

 

家が欲しいとと思う気持ちがあり、建てるチャンスがあり、人生設計の中でこの時期と思える時が建て時です。決して悲観的にならず、「家を建てたい」という自身の思いを大切にして前向きに捉えていただけると嬉しいです。

そして当社はお客様のその思いに応えるべく、丁寧にお客様のご要望を伺いながらその時のベストなご提案をさせていただいています。少しでもご興味を持っていただけましたら、ぜひ一度ご連絡くださいませ。
(今後も社会状況の変化に即してまいりますので、対応の仕方などの変更が出ましたら発信をさせていただきます。)
 
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