2025.05.09
【天井の高さで空間を整える】
街と自然がゆるやかに交わる、仙台・貝ヶ森の住宅のご紹介第2回は、【天井の高さで空間を整える】
この住まいでは、天井の高さを操作することで、ひと続きの空間にさりげないエリア分けをつくり出しています。
キッチンは天井をフラットに抑え、落ち着きを感じられる“こもり感”のある場に。
対してリビングは吹き抜けとし、縦方向に大きく開いた明るく伸びやかな空間としました。
その二つの空間の間に設けたのが、構造梁をあえて見せた“梁表し”の領域です。
この梁が高さのグラデーションの中継点となり、視線や動線の切り替えと空間の連続性をやわらかくつなぎます。
素材や建具による区切りではなく、構造と断面の工夫によって、空間の性格を静かに切り替えています。
そんな空間のつくり方を意識しました。 (伯望)