スタッフブログ

17年間にわたり、雨の日も雪の日も「豊里」から通ってくださった千葉常務が、6月いっぱいで退職することになりました。体調不安と、長距離通勤の負担が年々増してきたため、今後は自身の体調管理と体力の回復に注力することになりました。千葉常務には、定年後も嘱託再雇用として、ウツミ工務店の営業支援や後任への指導を担っていただきました。(感謝！）

彼は私たちが大事にしてきた、健康で安心・安全な住まいの設計や仕様を築き上げてくれました。また、住宅業界での経験を活かし、お客様に対してメリットやデメリットをわかりやすく説明してくれました。長い間、お客様のために、そして会社のために大変ご苦労さまでした。これからは、ご自身の健康を大切にし、健康的な生活を送れるようお祈り申し上げます♪

　

千葉常務より

「縁あってウツミ工務店に入社して17年になります。還暦を祝っていただき、65歳まで再雇用で働かせていただきました。その後も契約社員として働かせていただいておりました。

自分自身は70歳まで現役で頑張ろうと思っていましたが、老いには勝てず、最近では通勤時の運転さえ苦痛に感じるようになりました。私自身、車の運転が好きなのに、休日はほとんど運転しなくなりました。

この業界も51年経過したところでリタイヤを考えるようになりました。周りからは仕事人間と言われることもありましたが、実際には仕事が好きでしたし、仕事を優先して考えていました。そもそも大工だった時期は、施主様に喜んでもらうために技術の全てを注ぎ込み、1棟1棟満足のいく家造りに取り組んできました。30代後半で建築士の資格を取得し、現場を離れて設計の仕事に移りました。現場経験を活かしながら数多くの家を設計してきましたが、現場での大工仕事とは異なり、希望通りの間取りやデザイン性、お客様の満足度に非常にやりがいを感じました。私が設計した家が、様々な打ち合わせを経て完成するまでを見守ることは、何事にも代えがたい思いです。

大工をしていた頃からは、まさかパソコンで図面やパース図を作成する時代がやってくるとは思ってもいませんでしたし、その業務を私自身がオペレーターとして行うことも夢に思っていませんでした。しかし、コンピューターの進化により、お客様は完成時とほぼ同じパースを確認できるため、家造りの失敗はかなり少なくなってきたと思います。以前は建ってみないと、見た目やデザインの良し悪しは分からなかったものです。

ウツミ工務店で設計に携われた最も良かったことは、100％自由設計での提案と、お客様の要望やわがままに誠心誠意取り組むことでした。社長も私も元々大工であるため、無理な要望でも柔軟に形にすることができました。1棟1棟に個性豊かな住宅造りに長年関わることは、私にとって大きな財産となりました。あと3年頑張ろうと思っていますが、身体の限界には勝てず、6月末で引退することを決断しました。今後は健康な身体づくりを目指し、ウォーキングから始める予定です。

長い間雇っていただいた社長をはじめ、社員の皆様、全てのお客様、そして各協力業者の皆様に心から感謝申し上げます。また、皆様のますますのご繁栄を心からお祈り申し上げます。ほんとうに長い間ありがとうございました。　　千葉孝雄　令和5年6月30日」