2022.08.26
介護同居のためのリフォーム工事
介護する側もされる側も快適な同居生活を送りたい方必見!
こんにちは、石川です。
20代~40代は子育てに負われ、50代60代には介護に負われる。
最近そんな話を良く耳にします。
今回は要介護認定の母親との介護同居の為に行ったリフォーム工事を紹介します。
今回の工事は築33年の住宅の戸建住宅のリフォーム工事。
建物は当時ハウスメーカーで建築されたもののバリアフリー仕様ではなく浴室は段差がありトイレは窮屈で便座も低い仕様でした。
今回、同居にあたりお母さまが使いやすいように、さらに同居家族が介助しやすいようにトイレ、浴室廻りのバリアフリー化を主にリフォーム工事を行いました。また、同居家族が暮らしいやすいように、換気扇の能力低下の結果油まみれになってしまった古びたキッチン、クロス床フローリング等の内装もリフォームしました。
浴室は0.75坪から1.25坪のユニットバスに交換。浴室入口の段差をなくし浴室内には手摺も設け、足の不自由なお母さまでも介助付きで入浴できるよう立ち上がりを低く設定したユニットバスを採用。介助付きでも浴室への出入りがしやすいように入口は開口部が広い引き戸にしました。
浴室の床はぬれても滑りにくいタカラ独自のキープクリーンフロアーです。
いままで狭かったトイレはお母さまが使いやすいように改修。足の悪いお母さまの為に手すり付きの便座に変更。お母さまが座りやすいように従来よりも少し高い便座のトイレに変更しました。
介助つきでも入れるように以前の2倍の広さ(1.5帖)に変更し、引き戸で出入りできるトイレになりました。お母さまの部屋からトイレまでの廊下に手摺を設置することにより杖を使わずにトイレにいくことができています。
閉鎖型に配置されたキッチンから対話型のキッチンに変更し家事をしながらリビングまで見渡せるようになりました。
33年日々家族の健康のために働き続けたキッチンは、汚れに強いタカラスタンダード社のホーロー製のキッチンに交換。ガスコンロからIHヒーターに切り替え安全性に配慮し、能力を失ったレンジフードもあたらしいホーロー製のフードに交換しました。
北側の食器棚と幅広のカウンター収納の引き出しには2世帯分の食器が収納できました。カウンター上に調理家電を並べることにより腰を曲げずに使用することができます。
LDKの床フローリングは、従来の古びた合板フローリングに重ねて張ることにより断熱性能と床の剛性を高くしています。
当然段差の無いバリアフリー仕様に変更しました。
以前の重たい建具もソフトクローズ付きの開閉しやすい建具に変更しました。
今回のリフォーム工事で傷んできた床フローリング、内装クロス、カーテン全てを交換。照明器具もLEDの器具に交換し、スイッチ、コンセントプレートも新しいものと交換し、快適な日常を送っているようです。
以前に取り付けた外部階段部の手すりもショートステイお迎えの車に向かう時に役立っております。
以上、介護同居のためのリフォーム工事をご紹介させていただきました。
介護からの同居はたくさん難しい問題がありますが、住まいの改修で安全でストレスを軽減した暮らしになってほしいと願います。